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アスペ妻と理系男子夫とのおかしな夫婦闘争

アスペルガー自身から見たアスペルガーとは

アスペルガーでも成長する5 空想の世界が元凶?②

私の自分の世界は、空想の世界でした。人によって「自分の世界」はそれぞれ違うと思います。ただ、共通しているのではと思われるのは、その「自分の世界」というのが自分の安全地帯であるということ。そこの留まることで、自分を守っていたのかもしれません。外の世界は、コミュニケーション能力が乏しいと針のむしろです。厳しい世界である上に、「普通」の思考ができない私には理解不能な事も多く、距離を保っている方が安心できました。

私は多分、「思考」することが好きだったのだと思います。その思考の一つの形が「空想の世界」だったのでしょう。様々な思考を展開させることのできる空想の世界は、本当に楽しく、自分が最も自由でいられる場所でした。思考を展開させることばかりやっていたので、「普通」の思考ができなくなっていたのと、「普通の思考」がどういうものなのかも分らなくなってしまっていました。思考が先走っているという状態です。それが、私の「変わっている」大きな部分となっていたのだと思います。

また、他人に興味を持てずにいました。今改めて考えてみると、他人と話をしていてもつまらなかったからなのだと思います。自分の興味が限定されているので、興味の無い話は全く興味が湧かず、話す気持ちも起きない。なので勝手に話を変えたり、さらに、私の話す内容は先走りすぎて頓珍漢に思えるものであり、相手は理解できず、会話のキャッチボールが成立しない。会話が展開していかないので、他人と話していても面白くない。自分の世界で自分の思考を展開させていく方が面白い。それでさらに他人に興味が無くなる。そうやって、自分の中へ自分の中へと入っていってしまったのだと思います。

元々私の興味は限定されていて、その中に「人間関係」は入っていませんでした。重要と全く思ってなかったんです。また、人間関係というのは本当に難しく、私には理解できないものでした。そのため遮断するという方法で、自分を安心させたのだと思います。自分が安心しないと、自分の中で混乱が起こるためです。私の周りには今はだいぶ狭くはなりましたが、透明な壁があり、その中にはたとえ母親でも入ってくることはありませんでした。そこが「自分の世界」です。「空想の世界」もその中に入っています。

「空想の世界」は、私に安心と思考を展開させる場を提供してくれましたが、その世界があまりに大きすぎて、他人どころか家族さえ私の中には入っていませんでした。家族は好きでした。でも興味が無かったんですね、多分。それは家族も感じていたのでしょう。妹が社会人になったばかりの頃、妹が私にこういいました。「会社ではお姉ちゃんはいないことになっているから、よろしく」と。私は、「まぁ別にいいけど、何で?」と思いました。妹は可愛いのですが、私は地味でダサい感じだったので、自慢できる姉ではないからかな、と今にしておもえば頓珍漢なことを考えていました。そういうことではないんですよね。ごめん、妹よ。確かに良い姉ではなかったと胸を張って言えます。害を与えたことは全くありませんが、妹の存在を忘れることはよくありました。それがどれほど酷いことなのか、今ならよく分ります。

私はまだたまに自分以外の存在を忘れることがあります。他の人がいても、自分の世界で一人になることがあるからです。だから、旦那にも家族と暮らしているのに一人暮らしをしているようだと言わるのです。

でも、そんな私の中にも唯一入ってこれる人がいます。息子ちゃんです。なぜなのか分らないのですが、息子ちゃんが私の中にずかずか入ってきても、私の安心は揺らがないのです。自分の母親さえも入れなかったのに。息子ちゃんの存在は、私を大きく変えました。

それと、旦那は私の自分の世界の境界線にいる感じです。こんな風に少しずつ自分の世界の壁が薄くなるとよいなと思っています。

本当に少しずつですが、成長しているのだと思います。