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アスペ妻と理系男子夫とのおかしな夫婦闘争

アスペルガー自身から見たアスペルガーとは

アスペルガーでも成長する5 空想の世界が元凶?①

10のきっかけその5・・・空想の世界を持っている人はあまりいないことに気付く。
脱線したり、忙しかったりして時間がかかりましたが、ようやくここまで来ました。実は一番書きたかったのは、次の「きっかけその6」なのです。でも、「きっかけその6」を話をするためには、この空想の世界の話をする必要があります。

アスペルガーがみんな、空想の世界を持っている訳ではないと思います。また、空想の世界を持っている人のすべてが、アスペルガー発達障害がある訳でもないと思います。しかし、私が極端に走った一番の原因は、この空想の世界だったと思っています。一番の原因ではあるとは思いますが、私は今でもこの空想の世界が大好きで、この世界が存在していてよかったとは思っています。この世界が無かったら私はどうなっていたか、全く想像ができません。

私の中に空想の世界ができたのはいつだったのか覚えていませんが、物心がついた頃には存在していました。そしてその世界が大きく変わったのは、小学校1年の頃です。その当時大好きだったマンガの設定が自分の空想の世界で広がっていき、自分だけの世界が出来ました。私の空想の世界では、「私」は存在しません。結構色々と細かい設定があり、主要な人物が何人かいます。その主要な人物の関係者がまた存在し、スピンオフみたいな話も展開したりしますが、基本はその主要な人物達が様々な問題を乗り越えて成長していく世界です。私はこの空想の世界で、現実の世界から離れて、全く別の人間になります。ハッピーエンドの話ばかりではないのですが、私はこの空想の世界が展開していくことで充実を感じていました。

実はこの空想の世界は現在進行中です。最近は本当にごくたまにとなりましたが、歩いている時、私はこの空想の世界の住人となります。空想の世界も時は進んでいくので、今では小学校1年の主要人物の4世代後の話になっています。ライフワークの小説を書いているような気分で、今でもこの世界を育てていきたいと思っています。沢山の人たちがこの世界では生きているのです。

私は中学の頃まで、私の空想の世界はかなり大きいとは思っていましたが、みんな空想の世界を持っているものと思っていました。しかし、ある友達に自分の空想の世界を話した時、その友達には私のような空想の世界が無いことを知り、愕然としました。実はそれまで、自分の空想の世界を他の人に話したことがありませんでした。杏ちゃんたちにさえ。隠そうとしていたわけではなく、自分の空想の世界はとても大切なものだったので、大事にしていたという感じです。私は「変わっている」と言われてはいましたし、記憶力が抜群にいいことで「何かおかしい」と感じてはいましたが、具体的に何が他の人と違っているのかがあまり理解できずにいました。でもこれは、明確な「違い」を見せ付けられた出来事でした。

小さい頃は多くの人たちは空想の世界を持っていたと思います。中学生の頃まで持っている人は少ないかもしれませんが。空想の世界を持つことは悪いことではないと思います。ただ、私の場合、空想の世界に居ついていました。現実の世界と空想の世界が分らなくなるという訳ではないのですが、現実の世界と空想の世界の両方が同じように存在していて、その2つの世界を行き来しているという感じでした。小学生の頃は1日の1/3くらい、中学生の頃でさえ1/5くらいは空想の世界にいました。

空想の世界を展開していたのなら、他の人の気持ちが想像できるだろうと思われるかもしれません。でも、空想の世界はあくまでも「空想」の世界なのです。

ちょっと前に、ある親戚から「昔から本をよく読んでいたから、こんなに立派になったのね」みたいなことを言われました。「こんなに立派」はリップサービスだとして、あまり人と遊ばず本ばかりしていたということを言いたかったのでしょう。でも、「昔から本を読んでいた」記憶が私にはあまりありません。だって、教科書ですら読んでいませんでしたから。母に「私って本読んでたっけ?」と聞いたら、「マンガ本だったけどね」と言われました。確かにマンガ本は小学校に入る前から読んでいた記憶があります。マンガをばかにしてはいけません。私のほとんどの知識はマンガから得たと言っても過言ではないくらい、色々な情報を与えてくれます。漢字や語彙も覚えられますし、自分の知らない知識も身につきます。それに、私の大好きなワンピースやスラムダンクは涙無しでは読めないくらいよい話で、人生の様々な教訓を教えてくれます。

つまり、現実では人とあまりコミュニケーションを取っていなかった私の人間関係の知識は、マンガ本やテレビの世界からのものでした。それはやはり偏っていて、現実と一致しないことも多いのです。さらに、空想の世界で色々な人たちの考えを想像していた私は、現実の人も勝手にこう思うだろうと想像して思い込んでしまいます。それで失敗したことが何度もあり、私の一番の問題点だと思っています。想像を勝手に先走らせない、今は肝に銘じているのですが、それが中々難しいのです。いつも一を聞くと十ではなく百くらいまで考えが走ってしまうのです。

また、空想の世界で充実を感じすぎていて、現実の世界が空虚に思え、現実の世界に興味を持てなかったからなのでしょう。私は、自分の世界(空想の世界)にだけ留まっていました。

つい先日、テレビで「長子、中間子、末っ子、1人っ子の違い」をやっていましたが、私は長子です。旦那は年下ですが、末っ子ということもあり、テレビで言っていたように「この家族を守ろう」という長子としての意識が私は強いところがあります。でも、私の行動は、「一人っ子」の行動にほぼ当てはまっていました。「一人っ子」の行動が悪いということではないのです。長子でありながら、「一人っ子」の行動ばかりしてしまう、ということが私の問題なのだと思います。実は旦那にもよく、一緒に住んでいるのに一人暮らしをしていると思っているだろうと言われます。自分の世界から中々抜け出せない、それはこの空想の世界が大きすぎたせいかもしれないと思っています。