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アスペ妻と理系男子夫とのおかしな夫婦闘争

アスペルガー自身から見たアスペルガーとは

アスペルガーでも成長する3 「変」はいじめられるが友も呼ぶ②

アスペ妻

アスペルガーではないにしても、「変わっている」子って、少数ですが周りには一定数いるんです。そして、「普通」の子でも「変わっている」ことへ興味を持っている子もいたりします。自分の空想の世界ではみんなが自分を理解してくれるのに、外の世界ではほとんど誰も理解してくれない。何か話しても、きょとんとされてくすくすと笑われる。それが意味することが分からなかったので、悲しいとはあまり感じてなかったのですが、「違和感」は感じていました。そんな外の世界でしたが、自分を理解して受け入れてくれる人もいるんだと分かると、外の世界も悪くない、と思えてきたのです。そんな子達を上手に探すのが重要です。私は、非常にラッキーだったのかもしれせんね。

梅ちゃんは、理想的な「普通」の子でした。趣味は、パッチワーク、お菓子作り、紅茶。顔も美人さんなので、男の子からも好感度が高い。さらに、ファッションなどの最新情報に詳しくので会話に事欠くことがなく、女の子たちも集まってくるような子です。輪の中心にいるわけではないですが、グループの中に入れたいとみんなが思うような子でした。

彼女は、私にとって「衝撃」でした。私が持っていない物をすべて持っているからです。しかしその時は、「私が持っていないもの」=「普通」というところまで理解できていませんでした。梅ちゃんと遊べば遊ぶほど、新鮮な驚きがあって、遊ぶのが面白かったです。梅ちゃんは非常にできた子だったのでしょう。私が「変わっている」とは思っていたでしょうが、嫌な態度をすることはありませんでした。梅ちゃんも、私が自分にない物を持っているのが面白いと思ったようで、最初はそんなに積極的では無かったと思うのですが、段々遊ぶ回数が増えていきました。彼女は、いたって「普通」の子でしたが、その頃、「普通」ということに対し疑問を持ち始めていた時だったようです。

そして私の繋がりで、梅ちゃんは杏ちゃんとも出会います。杏ちゃんの存在は、梅ちゃんに、自分の信じていた事への疑問を与えたのだと思います。「普通」であることが一番という事への。

杏ちゃんは、アスペルガーというよりは、思想家・活動家のようなところがありました。実際、大学生の頃は色々な行動を起こしています。すべての物事に対して斜めに見るところがあり、同世代の子達が話さないような話題に興味を持ち、彼女なりの思想・意見を持っていました。これは、知的水準が高く、行動的だったご両親の影響だったのだと思います。

私は、勘違いや思い込みが強く、人の気持ちを察せないというアスペルガーの特徴も強かったのですが、興味のある事への知的欲求・水準は高いという特徴も強かったので、杏ちゃんの興味がある話題に別の角度での意見を提供していたようです。普通なら多分、会話が成り立たないところですが、杏ちゃんは、私の意図することを正解に理解してくれ、それが素晴らしいと思ってくれていました。アスペルガーって、確かに勘違いや思い込みが強いのですが、論理的ではないということではないと思います。少なくとも私は、物事に対して、自分なりの論理がありました。その論理を杏ちゃんは理解してくれていたのだと思います。

私と杏ちゃんとの会話は、クラスの子達がしているいわゆる「普通」の小学生の会話ではありませんでした。政治とか社会の矛盾とかそういった内容です。しかも、かなり偏った斜めな意見てんこ盛りの。私と杏ちゃんの会話は、梅ちゃんには衝撃だったのでしょう。梅ちゃんは、中学校になると、私には不可解な行動を始めます。その話は次回。

杏ちゃんと苺ちゃんとは、クラスが違っていましたが、月一、二回程度でしたが定期的に遊んでいました。何をして遊んでいたかというと、自分達で脚本を書いて、ラジオドラマを作っていたのです。それは、自分達の中にあるものを表現したいという欲求を満たしいるようでもありました。3人とも感じていたんです。クラスの中では、自分をうまく表現できないことを。杏ちゃんの思想や意見は、一般の小学生には理解できないことでしたし、苺ちゃんの興味のあることは一般の小学生には興味がないことだったので、クラスでも会話が出来る子が少なかったようです。私は、いじめもコミュニケーションの一つと勘違いしていたほど、人とのコミュニケーションを成り立たせるのが難しく、それはクラスの子達にも理解されていました。「変わっている」、それは、小学校の間ずっと、言われ続けていた言葉でしたが、自分の何が「変わっている」のかは、中学校に入るまで全く分かりませんでした。